『気持ちは麗奈と一緒だよ。
何かあったら協力するから、いつでも言って。』
「私のこと、嫌いにならないの……?」
「「そんなのなるわけないじゃん!」」
「……っ。ありがとう……」
強く堪えないと涙が出てきそうだ。
悠真くんや麗奈ちゃんや百香ちゃん。
優しい両親。
私は、こんなに恵まれてもいいのかな。
いくら感謝の言葉を言っても伝えきれないくらい、私は幸せ者だ。
そうしているうちに頼んだものがテーブルに来て、昼食を取ることに。
その間は私の耳のことだったり、ふたりの昔話を聞いたりして、今まで一番の幸せな時間だった。
「学校だったら普通に話せばいいのかな?」
「うん、あんまり人に言ってないから普通に接してくれると嬉しい」
「そっか、了解!
じゃあ、私はこっちだから。じゃあね〜」
「うん、また9月に!」
ファミレスから出て、駅に着いて、ふたりとお別れする。
私、ふたりとちゃんと友達になれた気がする。



