百香ちゃんの口を主に注目しながら話題を推測して、私も会話に参加する。
「ここのマカロンとか美味しいよ。一度誕生日の時に食べたけど、絶品だった!」
「本当に? じゃあ、今度食べてみるよ!
良い情報ありがとう、日和ちゃん」
「ううん!」
「「……」」
話題が尽きたのか、ふたりは口を閉ざした。
その途端に一気に胸が緊張でバクバクし始める。
きっと、この時が来たのかな。
ここまで来ときながら、話すのがやっぱり怖い。
「あ、あのね……」
私は腹をくくって、ふたりに話しかけた。
ふたりは私に注目する。
「実はね……」
言い終えると、ふたりは大きく目を見開いた。
それはどういう意味なのか、まだ読み取れず、私は不安な気持ちに襲われる。



