嵐のように去った悠真くん、だけど、悠真くんのささやかな応援が嬉しかった。
後押しされて、私は勇気を出してふたりの元へ近づいた。
「麗奈ちゃん、百香ちゃん!」
「日和ちゃん! お疲れ〜!
良かったら、一緒に帰らない?」
「うん、更に良ければだけど、お金あったらお昼一緒に食べよう」
相変わらずの麗奈ちゃんは読み取れず、百香ちゃんはやりやすい。という相性が出てしまう。
お金は……お財布の中に1000円入ってたはず。
「うん! 一緒に食べたい!」
ご飯食べてから言う感じかな……。
ドキドキしてきた。
着いた場所は駅から近いファミレス。
同じ制服の人は見かけなかったので、話しても大丈夫そうだなと思う。
それぞれ注文すると、私達はお喋りをし始める。



