そんな姿も、愛おしく思える。


あたしは笑みを浮かべ、また手鏡に映ったネックレスを眺める。


すると、ネックレスと共に映った自分の首元に違和感を感じた。



「…ん?」


「どうした?」


「なんか、首に…痣みたいなのが…。」


「痣?…あぁ、それか。」



な、なんだろうこれ。


ちょこっと赤くなっちゃってる…。


痛いとかかゆいとか、そういうのはなにもない。



「キスマーク。」


「えっ?!」


「それ、俺がつけた。」



き、キスマーク…?


はっ…そ、そうだ、あたし翔くんと…!


お、大人なキス、しちゃったんだ…!


そのときにたしかに…翔くんあたしの首にもキスしてた。


ちょこっと痛みを感じたのは…これだったんだ。


一気に全身に熱が駆け巡る。


さっきのキスを思い出して…わわ、恥ずかしい…!