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それから何か変わったかと言われれば少しだけ彼と会う頻度が減っただけ。気が付けば12月。


「うー、寒っ……」


寒さに身を縮めながら、学校指定の可愛くない上着の上から腕を擦る。

駅近くの公園のベンチにて、私はマフラーに顔を埋めながら座っていた。時刻はまだ11時過ぎ。

今日はテストがあって早く終わったのだが、時間をもて余していた。

千代は西君と勉強。神楽君はさっさと何処かに行ってしまって、私1人行く宛もなくここに辿り着いた。

寒さに身を縮めながら、明日の英語のテスト勉強をする。と言っても単語を眺めているだけなのだが。


「寒いな……」


短くても、3時位までは外で時間を潰したい所だ。

溜め息を吐き掛けた、時。


「おねーちゃん、学校行かなくていいの?」


声を掛けられた。