もしそうなら、肩を小刻みに震わせて顔を赤くしてる意味はわからなくもないけど。
少しばかりの疑問を抱くが、千尋のテンションを上げさせるために雨宮くんの態度に気づかないフリをした。
「梨沙ってお金持ち? 部屋広いし、私が持ってない高価なものばかりあるし」
「そんなことないよ。お父さんは海外勤務、お母さんはアパレル関係の仕事をしてるからお金持ちじゃないよ」
「またまたそんなこと言っちゃって。本当はお金持ちでしょ? じつはお金持ちの家系だったりして」
むっ、それは否定できないな。
昔、お母さんから『この家はひいおじいちゃんが別荘として買った』と聞いたことがある。
今はお金持ちじゃないだろうけどね。
「この家はひいおじいちゃんが買ったけど、私の家族は普通だって」
「えー、すごい! この家に買った梨沙のひいおじいちゃん、マジでお金持ちじゃん!」
さらに興奮して鼻息を荒くさせる千尋。
いっぽうの雨宮くんは、なんて話せばいいのかわからずチラチラと私と千尋を見るだけ。
このまま雨宮くんをスルーしたらかわいそうだから、会話の輪に入れてあげよう。
少しばかりの疑問を抱くが、千尋のテンションを上げさせるために雨宮くんの態度に気づかないフリをした。
「梨沙ってお金持ち? 部屋広いし、私が持ってない高価なものばかりあるし」
「そんなことないよ。お父さんは海外勤務、お母さんはアパレル関係の仕事をしてるからお金持ちじゃないよ」
「またまたそんなこと言っちゃって。本当はお金持ちでしょ? じつはお金持ちの家系だったりして」
むっ、それは否定できないな。
昔、お母さんから『この家はひいおじいちゃんが別荘として買った』と聞いたことがある。
今はお金持ちじゃないだろうけどね。
「この家はひいおじいちゃんが買ったけど、私の家族は普通だって」
「えー、すごい! この家に買った梨沙のひいおじいちゃん、マジでお金持ちじゃん!」
さらに興奮して鼻息を荒くさせる千尋。
いっぽうの雨宮くんは、なんて話せばいいのかわからずチラチラと私と千尋を見るだけ。
このまま雨宮くんをスルーしたらかわいそうだから、会話の輪に入れてあげよう。



