心の中でそうつぶやいた私に、マリコさんがひと筋の涙を浮かべながら笑った。


『私はもう死んでしまった。だから、あなたとお友達は死んだ私のぶんまで生きてほしい』


「…………」


『じゃあね。私の話を聞いてくれてありがとう』


そんな声が聞こえた直後、マリコさんの姿は光に包まれて消えていった。


マリコさん……。


助けてくれてありがとう。


そう思ったとき、目から涙があふれてきた。


泣きはじめた私を、雨宮くんと聖奈と天馬くんが優しくなぐさめてくれた。


そんな私たちを明るい未来へと導くかのように、窓からひと筋の光が差し込んだ。