「そうなんですか……」


『あとはなにかある?』


「ここはあなたの活動場所だったんですか?」


『そうよ。私はここで絵を描くことが好きだったから』


にこやかに答えるマリコさん。


本当に死んでしまったとは思えない。


あっ。死んでしまったといえば……。


「……あなたが死んだ原因はなんですか?」


その質問に、マリコさんは笑みを消してそっと目を伏せた。


『自分が死んだときはわからなかった。だけど、入間の人たちの話で私は突然心臓発作を起こして死んだとわかった』


心臓発作……。


自殺ではなかったんだ。