好みの飲みものを買わないと、直美にバカにされ、最悪いじめに遭う可能性がある。
財布を出しても買うものが決まらず、どれにしようか考えていると、うしろから足音が聞こえてきた。
その足音は私の真うしろでピタッと止まる。
もしかしたら足音の主らしい人もなにか飲みものを買うのだろうと思い、振り返って立ち位置をさっと譲った。
「お先にどうぞ。私はあとで買うので」
短くそう言い、うしろに下がって自販機から距離をとるが、うしろにいた足音の主は足を進めようとしない。
あれ?
うしろにいた人も私と同じで、なにを買おうか考えてるのかな。
心でそうつぶやきながらゆっくりとうしろにいた人物に視線を向ける。
しかし、視界にその人物の顔が映ったと同時にその人物も私に目を向けていたらしく、バチッと視線がぶつかった。
目が合ったことが恥ずかしくなってすぐに視線をそらす私だったが、私に視線を向けた人物はなにかに気づいたような表情を見せた。
「もしかして……柏木ちゃん?」
えっ?
財布を出しても買うものが決まらず、どれにしようか考えていると、うしろから足音が聞こえてきた。
その足音は私の真うしろでピタッと止まる。
もしかしたら足音の主らしい人もなにか飲みものを買うのだろうと思い、振り返って立ち位置をさっと譲った。
「お先にどうぞ。私はあとで買うので」
短くそう言い、うしろに下がって自販機から距離をとるが、うしろにいた足音の主は足を進めようとしない。
あれ?
うしろにいた人も私と同じで、なにを買おうか考えてるのかな。
心でそうつぶやきながらゆっくりとうしろにいた人物に視線を向ける。
しかし、視界にその人物の顔が映ったと同時にその人物も私に目を向けていたらしく、バチッと視線がぶつかった。
目が合ったことが恥ずかしくなってすぐに視線をそらす私だったが、私に視線を向けた人物はなにかに気づいたような表情を見せた。
「もしかして……柏木ちゃん?」
えっ?



