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その日の帰り道。
私は、雨宮くんと聖奈と天馬くんと一緒にファミレスまで来ていた。
「意外だね〜、緒方先輩に裏の顔があったなんてさ〜」
グラスに入れられたメロンソーダを飲みながら、聖奈がつぶやいた。
ファミレスまで来て席に着くなり、聖奈に、緒方先輩になにをされたのかこと細かに聞かれ、私が保健室で先輩にされたことを説明した。
そのあとに聖奈が発したのが、先ほどのセリフ。
「私も信じられないよ。誰に対しても優しかった緒方先輩が、『力づくで俺のものにすればいいんだ』って言うなんて……」
驚きを隠せないのは私も同じだ。



