久保さんに質問を投げかけられた雨宮くんは、ため息をひとつ漏らしたあと、私と久保さんの間に割って入った。
「俺は梨沙の彼氏の雨宮颯。それがなにか？」
「へぇ、梨沙ちゃんの彼氏なんだ？」
雨宮くんの言葉に、久保さんは余裕そうな笑顔を浮かべていた。
だけど、私の心の中に余裕はなかった。
だって、雨宮くんに“梨沙”って……呼び捨てで呼ばれたから。
下の名前で呼んでもいいとは言わなかったけど、呼んだらダメとも言わなかった私。
でも、雨宮くんが私を下の名前で呼んだのを聞いて、嬉しくなる私がいた。
「雨宮くん……」
「俺は梨沙の彼氏の雨宮颯。それがなにか？」
「へぇ、梨沙ちゃんの彼氏なんだ？」
雨宮くんの言葉に、久保さんは余裕そうな笑顔を浮かべていた。
だけど、私の心の中に余裕はなかった。
だって、雨宮くんに“梨沙”って……呼び捨てで呼ばれたから。
下の名前で呼んでもいいとは言わなかったけど、呼んだらダメとも言わなかった私。
でも、雨宮くんが私を下の名前で呼んだのを聞いて、嬉しくなる私がいた。
「雨宮くん……」
