ふたりも私たちと同じことを考えていたんだ。


雨宮くんと天馬くんがここに来た理由が判明し、安堵の息を漏らした。


安心する自分に気づかないフリをして、席をふたりに譲るために立ちあがった。


しかし、雨宮くんに「立たなくていい、俺らは隣に座るから」と言われたことで座り直した。


私と聖奈の隣にそれぞれ雨宮くんと天馬くんが座ったタイミングで、聖奈が口を開けた。


「はぁ、嫌になるよね。クラスメイトが5人も死んじゃうなんて。憂鬱になっちゃうよ」


頬杖をつき、退屈そうな顔をする聖奈。