私が指さす方向に久保さんたちが目を向けた瞬間、久保さんたちはギョッと目を見開いた。


「な、なんだこれは……!」


久保さんの声が聞こえた直後、私も公園に視線を向けた。


「うっ……!」


視界に公園が映ったタイミングで、私は口を手でおさえ、よろよろとあとずさった。


公園の砂場あたりで3人の女の子が血を流して倒れていたから……。


私が近所の人たちを呼びにいっていた間に、直美とヒロエと紀子はそれぞれ誰かに刺された?


砂場あたりで倒れている3人の女の子が直美たちだと悟ったと同時に、私はその場に座り込んだ。