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雨宮くんと両想いになった日と土日が明けた、翌週の月曜日。


目覚まし時計のアラームが耳に鳴り響いた。


どこにあるか探し、片手をあげて時計のアラームを止めようとする。


しかし、片手を出してから十数秒たっても時計のアラームが止められず、心が焦る。


さらに数秒かけてようやくアラームを止めた。


布団からバッと起きあがり、ベッドから降りた。


大きなあくびをひとつしながら、ハンガーにかけてある制服に着替える。


髪をクシとコテで整えた直後、『水月夜』と視線がぶつかった。


今日の『水月夜』は不気味な絵ではなく、ふたりの男女が向かい合っている絵に見えた。


絵に描かれているふたりは、もしかして直美と緒方先輩?


体格や髪型から直美と緒方先輩ではないかと推測できる。


不気味ではない絵に首をかしげた。


最初に違う絵を見たときやそのあとは人が死ぬ場面が描かれていたのに、今の絵では誰も死んでいない。


人の死や不幸だけじゃなくて、特定の人物の未来までもを映しているの?