連夜の愛が深すぎて…
「…フフ、鈴音。泣くなよ(笑)」
涙が止まらない。
「連夜…大好き」
「俺も。
…鈴音が何言ったって離さねぇからな。」
コクコクと何度もうなずいた。
「…会社のことも俺がなんとかするから、心配しなくていい。」
そう言ってくれて、少し心が軽くなった。
その後、紗奈と朔久くんが戻ってきた。
やっぱり、朔久くんと会う約束をしていたようだが、その約束を
すっぽかして私といてくれたようだ。
「紗奈、ごめんね。ありがとう。」
心細かった私にとってはとても助けれられた。
私のために慰めてくれたり、怒ってくれたり、悲しんでくれたり…。
「俺からも言っとく。鈴音と一緒にいてくれてありがとな。」
「そんなこといいんだよ。
朔久に話しても、分かってくれたし。」
「同じ会社でも、守ることの大変さは分かるからな。
協力させてよ。」
私の周りはなんていい人たちなんだろう。
「…ありがとう。」
心配はたくさんあるけど…
逃げてなんかいられない。