私の名前 ~After~



その時…

「鈴音ー!お昼食べに行こ―!」

この声は…。

「行く!」

いつもよりも大きな声でその声に答える。

「あ!ここにいた!」

そう言って休憩室をのぞき込んだのは、課が違う紗奈だ。

紗奈が休憩室の中を見て、驚いているのが伝わってきた。

壁際に立つ私のすぐ前に、連夜ではない男の人がいたのだから。

森谷君が紗奈の方を見ていた隙に、紗奈の方に駆け寄る。

「い、行こう!紗奈」

1秒でも早くその場を離れたくて、紗奈の腕を引きレストランへと向かった。