仕事を始めて2日目に言われたのだ。

”鈴音、俺の彼女にならない?”って…。

その時にはっきりと断った。

「私には彼氏がいるので無理です」…と。

なのに…

「…たしかに言われたよ?

でも俺と付き合う方が幸せになれるよ。
鈴音とつり合ってるの?そいつ。

どんな奴かなんて知らねぇけど、俺の方が将来有望だよ?

俺にしとけば?」

…勝手なことを言われて口に出さなかった私をほめて欲しい。

「…私には彼がいるから、そういうのは困ります。」

「ふぅん…。まぁ、俺は諦めねぇけど…。」

そう言って、オフィスに戻っていった。

…正直、本当に困っている。

でも、連夜には言うわけにはいかない。

…心配をかけたくない。それに…嫌われたくない。