「でも、連絡先も知ってるし、場所だって知ってるじゃない。

…それにもし連絡先が分からなくなっても、紗奈に聞いていいから。

…毎日、電話もメールもする。私から会いに行くから。」


安心してもらおうと一生懸命説明する。

すると、それを聞いていた朔久くんが口を開いた。

「…おい。どっちが男か分からなくなってるぞ、連夜。」

…朔久くん(笑)

「…うるせー」

少しすねた連夜が可愛い。

「鈴音」

名前を呼ばれて大きくて温かい腕に包まれた。

何年たっても変わらない…このぬくもりとやさしさが大好きだ。