私の名前 ~After~



私の言葉の意味が少し分かったのか、不安と期待が混ざったような顔をしている。


「…あの時から


…連夜が好きです。」


「っ…」


言い終わると同時に、力強い腕に抱きしめられた。


「…本当?…本当に??

俺のこと…?…鈴音は誰のでもないってこと??」

声にうれしさを滲ませていることを感じ、私も嬉しくなる。

「私は連夜のものだよ」

目を合わせながら言うと、両手で顔を覆いながら下を向いてしまった。