私の名前 ~After~



しばらくすると連夜は私と向き合った。

「鈴音…ごめん。また居なくなる気がして焦ってた。怖かったよな…ごめんな。」

私の顔を覗きながら頭をなでてくれる連夜。

目を見つめながら首を振った。

「ねぇ、鈴音。キスしていい?」

…連夜が熱のこもった瞳で私を見ていることには気づいていた。

でもまず先に話したいことがある。

「…ダメ」

連夜の傷ついた表情に私まで胸の奥が苦しくなる。

「…まずは話がしたいの。…話してくれる?」

コクリと頷くとはじめから丁寧に話してくれた。