姿勢を変えずに私の涙を拭ってくれる連夜にさらに涙があふれだす。
「…ふふ……、鈴音。
返事を聞きたいな」
私が言い出しやすいように、ほほ笑んで待っていてくれている。
「わ、私も…一緒にいたい。
連夜が大好き…。
よろしく、お願いします」
すぐに連夜に抱きしめられた。
「鈴音、鈴音!
…ありがとう!絶対に幸せにする」
「私も連夜を幸せにするよ」
私の左手の薬指に指輪をはめてくれた。
「好きだよ…。」
私に対して惜しげもなく愛情表現をしてくれる。
前に私が『無理して言ってくれなくてもいいんだよ』って言った時には、連夜は驚きながらも『俺が言いたくて言ってるんだよ?鈴音に気持ちを伝えたくてしょうがないの』と少し照れながら教えてくれた。
気持ちを伝えることはとっても恥ずかしいことだけど、連夜がたくさんの言葉で安心させてくれるから、私だって伝えたい。
「私だって…大好きだもん」
抱きしめられながらも、綺麗な花火が打ちあがっていた。



