いつでも守ってくれてるよ。 どんな時でも私のことを考えてくれていて、私に幸せをくれる…大切な人。 「隣にいて一緒に笑って幸せだって思ってる。 …でもそれだけじゃ足りない」 「…え?」 私の右手を静かに取ると手の甲にキスをした。 「俺の人生全部をかけて鈴音を幸せにするって約束する。 だから…」 連夜は浴衣の間から小さな箱を取り出した。 「れん、や……?」 「俺と…結婚してください」 「っ…」 箱の中にはシルバーの指輪が入っていた。 目の前がかすんで見えなくなっていく。