私の名前 ~After~




しかしここは貸し切りの露天風呂だ。

脱衣場といっても、もちろんだが連夜の物だって置いてある。


「待ってってば」

すぐに私を追ってきた連夜に腕を掴まれる。


「あんな事されて逃がす訳ないでしょ」

たくましい連夜の腕に包まれた。


「…俺と一緒にここに来てくれてありがとう。
鈴音、好きだよ」

連夜が私に顔を近づけキスをした。

徐々に深くなっていくキスについて行くのが精一杯だった。



…それからしばらく離してもらえなかったのは言うまでもない。