私の名前 ~After~



どうしても連夜が私の分を選びたいと言ったので、せっかくだからと私は連夜の浴衣を選んだ。

私の思った通りよく似合っている。

「…連夜、すごく似合ってる。
私の思った通りだね。」

声をかけたことによって連夜は私に気付いたようだ。

「…鈴音…。鈴音もすごく似合ってるよ。
やっぱり俺の見込んだ通り…、すごく色っぽい。

…触れたくなっちゃうね(笑)」

「っ…連夜!
さらっと言わないでよ!…恥ずかしい。」

連夜のそばに寄って、抱き着いた。

「っ……。」

…?

『本当に…この子は…』

何て言っているのが聞こえてきた。

「…俺は鈴音が無防備すぎて心配だよ…。」

そう言っていきなり私を抱き上げた。