私の名前 ~After~



「連夜、お庭を見に行こうよ!」

この部屋に案内されるまでに立派なお庭が見えて、ものすごく気になっていたのだ。

「もちろん、行こうか。」


それからは連夜と2人で手を繋ぎながら、旅館の中を見て回った。

どんな時だって連夜は私を見て笑っていた気がする。


旅館の中を全て見終えた時には、空が暗くなりかけていた。

美味しい夕食を部屋で食べて、それぞれが温泉に入った。


部屋に帰るとすでに連夜がいた。

…浴衣…カッコいい…。

この旅館はお風呂上りには浴衣と決まっている。

いろいろな柄の浴衣が用意されており、旅館に入ってすぐに選ばせてもらった。