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「わぁ…自然が豊かできれいなところだね!」

連夜の運転で来たのは、森の中にある綺麗な旅館だった。

旅館自体が森に溶け込んでいる様で、自然を大切にしていることが伝わってきた。

「気に入ってくれてよかった。

…さぁ、着いたよ。降りようか。」

車から降りて持ってきた荷物を下ろした。

「荷物貸して。持つから。」

連夜は車の鍵を閉めると、私が持っていた荷物を手に取った。

「わ、私自分で持てるよ!
そんなに重くないし。」

”フフッ”と綺麗な笑顔で笑った連夜。