「…鈴音、そんなに桃に対して膨れるなって」
そう声をかけてきたのは、弟の晴瑠。
「…分かってるもーん。…。」
2人姉弟なため、昔からずっと一緒だ。
そのためなのか、周りからも言われるくらい仲がいい。
「…ほら、膨れるなよ」
無意識に頬が膨れていたのか、晴瑠に頬を手で挟まれて空気を吐き出だした。
「うー…晴瑠…。」
さすが私の弟だ。
私の気持ちはすぐに分かるらしい。
その時、お母さんがリビングに入ってきた。
「連夜くん、桃と一緒に遊んでくれてありがとう。」
「いえ、子供が好きなので全然大丈夫です。」
「こんなにいい子が…鈴音のどこが良かったの?」
興味津々に連夜に尋ねているお母さん。



