私の名前 ~After~



「…母さん、鈴音疲れてるから。

また夜にでも聞いて。」

「あ!ごめんなさいね、引き留めちゃって。
さぁさぁ、入って。」


「お邪魔します。」


鈴音は誰が見ても分かるくらいガチガチに緊張している。


「鈴音、俺の部屋、行くぞ。」


変な奴につかまる前に…。


「あ、連夜、お帰り。」

…つかまった。

「…あぁ、ただいま。」

鈴音には合わせたくなかったのに。