私の名前 ~After~




「も…もうっ…れん、や…!」


途切れ途切れに訴えてくるが…。

真っ赤な顔で、言われても…なぁ…。


俺には煽っているようにしか見えない。


「…話したことなかったかもしれないけど、俺には姉貴がいるんだよ。」

「…お姉さん?」

コクリと頷く。

「…姉貴、絶対鈴音のこと気に入る。
しかも…。」

聞いている人からしたら、いいことに思えるだろ?

…違うんだよ。

「…まぁ、会えば分かると思うから。」