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数日後、鈴音の弟…晴瑠に呼び出された。
指定されたのは、少しオシャレなカフェだった。
…先についてしまったが…女の視線が気になりくつろげない。
「あのぉ、お隣いいですかぁ?」
「…人、待ってるんで」
…話しかけてくるなよ。
晴瑠はまだか…。
俺がそう思い始めたとき。
「すみません。遅くなりました。」
仕事終わりらしい晴瑠はスーツだ。
俺もスーツだ。
つまりオシャレなカフェにスーツの男が2人で座っている。
という不思議な光景だ。
さすが鈴音の弟。
かなりのイケメンだと思う。
しかしそのせいで、カフェ中の女の視線を感じる。
正直、居づらい。



