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「ねぇ、連夜。」

「ん?どうした?」

さっきからいつもと様子が違っておかしいと思っていた鈴音が俺に声をかけてきた。


「…連夜のお家って…どこにあるの?」

高校生の時に付き合ってたからと言って、お互いが全てのことを知っているわけではない。

特に俺の実家は、高校とはかなり離れていたため、鈴音は俺の家族に会ったことが無い。


まぁ、俺もなんだかんだタイミングが合わずに鈴音の家族に会えていないんだが…。

でも何でいきなり鈴音が俺の実家を気にし始めたのか不思議だ。

「ん~…ここから車で2時間半から3時間くらいかかるところ。

どうした?いきなり」

鈴音は言いずらいのか、視線を落とした。