「…連夜~?」

「ん?なに?」

「…そろそろ離してくれないかな?」

「…やだ。離れたくない。…鈴音は俺と離れたいの??」

「……離れたくはないけど…。」

「じゃあ、いーじゃん。このままで」

そう言うと再び私をギュッと抱きしめた。

…はぁ。と内心ため息をつく。



連夜と再会し、再び付き合うことになった。

…それまでは良かったんだけど。

それからずっと離してくれない。

ずっと嬉しそうに”鈴音”と私の名前を呼び、私を抱きしめながら頭をなでている。

話をしてくれてまた付き合えたのはうれしいし、抱きしめられていることで安心もする。

しかし、そろそろ離して欲しい。

時計を見ていないため細かいことは分からないが、かれこれ何時間か経っているのだ。