「…鈴音の名前…お前にぴったりだな。」

「え?」

…それはどういうこと?

「鈴音を探していた間、鈴音の名前の意味とかも調べてたんだ。
ちゃんと込められた意味を知って、名前を呼びたいと思ったから。

”鈴”は、神様に聞こえるような鈴。
神様を呼び出し、送りだすときに使う楽器の鈴。

”音”は、心に響くような音。
口から出た声の意味があり、口は神様に祈る言葉を入れる楽器で、神様のお告げを表すともされている。

…その2文字で”鈴音”だろ?

神様にも愛されるような、人の心に響く考え方が出来るような子になって欲しい…
そんな意味が込められていると思ったんだ。」

ニコリと笑い、私の頬に触れた。