「わっ」
森谷くんと会話をしていると、いきなり後ろから腕を引っ張られた。
「…あんまり見つめ合うなよ。」
私にしか聞こえないように連夜がボソッとつぶやいた。
連夜を見るとふてくされたようにそっぽを向いていた。
…可愛すぎない？この人。
「ごめんてば～。…助けてくれてありがとう。」
「…鈴音が無事なら…いい。」
「……。」
やっぱり私にはこの人しかいない。
誰よりも私のことを考えてくれて、
誰よりも私のために動いてくれて、
誰よりも私のことを分かってくれる…
その上、可愛くてカッコよくて…優しい連夜。
叶うのならば、ずっとずっと私の隣にいて欲しい。
「連夜。…大好き。」
連夜にしか聞こえない声でつぶやいた。
