「…ごめんなさい。
私には、好きな…大好きな人がいます。
だから、森谷くんの気持ちには答えられません。ごめんなさい。
でも、私を好きになってくれて…ありがとう。」
連夜を好きになって分かった。
人を好きになる気持ちはとても大切で…素敵なこと。
私のどこを好きになってくれたのかは分からないけど、好きになってくれたことは素直に嬉しい。
森谷くんに笑顔でお礼を言った。
「っ…、初めて見た。鈴音の本当の笑顔。
初めから素直に言った方が…よかったのかもな…。
ありがとう。真剣に答えてくれて。」
森谷くんの笑顔は今まで見てきたものとは違い、無邪気だった。
