私の名前 ~After~



「…は?何言ってんの?

俺、高校の時からこいつのこと好きだから。
お前なんかに負けるわけねぇし。

つーか、鈴音はツンデレじゃないぜ?
何も知らねぇでこいつのこと語るのやめろよ」

周りがざわざわしてるのなんて気にならなかった。

私が言いたかったことも分かっているかのように、代弁してくれた。

私のことを理解してくれる人がいるって…こんなにうれしいことなんだ。

実は私の思っていること全部、連夜に筒抜けだったりして(笑)

「っ…俺だって、人を好きになるのは初めてなんだよ。
簡単に諦められ」

「そこまでにしなさい」

森谷くんの言葉を遮ったのは女の人の声だった。

オフィスに入ってきたのは…綺麗な女性だった。