連夜の”もう大丈夫”という眼差しに安心感と嬉しさが混ざり、すぐに振り返ると連夜に抱き着いた。
気付いた連夜は抱きしめ返してくれる。
約束通り守ってくれた。
私が一緒にいたいと思えるのは、あの時から連夜だけだ。
「え?」
一番びっくりしているのは森谷くんだった。
「…もしかして、鈴音の彼氏って」
「俺だけど?
…もう鈴音に関わらないでくれる?気分悪い。」
「…鈴音の彼氏、別の会社だと思ってた。
でも諦めない。俺の方がずっと鈴音のこと好きなんで。
幸せにする自信ありますよ。」
連夜が言ってくれたから、諦めてくれるって思ったのに…。



