「ねぇ、ちょっと!君ら」 そんな声が聞こえたと思ったら、紗奈が立ち止まった。 どうしたのかと私も立ち止まる。 いや、よく見ると紗奈は立ち止まったのではなく、”立ち止まらされていた”。 紗奈の腕が知らない男の人につかまれていた。 「あ?何してんの?」 「目、離したすきに何?」 そう言いながら、その男の人を含めて4人の男の人がいた。 要件は分からないが、雰囲気的に何かを感じた。 とにかく紗奈を守らないと‼