もう…涙がこぼれてしまう… 私は急いでその場を立ち去った。 後ろで川崎さんが、 私を呼ぶ声がしたけど、 今は立ち止まれない。 15時を過ぎ、 少し気の緩んだ静かなオフィスに 私のヒールの音が 盛大に響いた。 良かった、この時間は 外に出てる人が多いから あまり見られてない、はず。 だけど、この日から 私はこう言われるようになった。 失敗ばかりで泣き虫の どうしようもないやつ、と…