その日は朝だというのに、


まるで夜のような厚く黒い雲で覆われた


くそ寒い日だった。


朝起きた瞬間、今日こそは学校をずる休みしてやろうと


固く決心していたのだが、


なにぶん宇西の奴が今日の弁当は


卵焼きだと言っていたもんだから


それをいたたくべく学校へ行くことにした。