「もし もしもよ?あたしが仮に
間違えて入れてたとしても
それを無断で使う?」


自分のが使えなくて
もう会計まで行ってたから
ここで「買えません」というのも
格好が悪いから使ったとのこと。


「サインはどーしたの?
男が女名義でサインしたら
それこそアウトじゃない?」


「それが・・・」


友達と数人で買い物していて
そこに女の人もいたから
定員が宝石を準備してる時に
事情を説明して
急遽私の名前をカタカナで
書かせたとか。


嘘っぽい話に
初めて私は和成を疑った
しかも妹相手に3万円の指輪?
私すらもらったことないのに?
ましてやそんな高価なプレゼント?


「払うつもりだったから
ごめん」


「すぐに払ってよ!」


「給料もらったら払うから」


「引き落としが給料日の日にちなのよ
それまでに口座に
入れないといけないから
すぐにちょうだい」


「今はないよ」


「こっちだってお金がないんだよ
どーするのよ
あたしが延滞したことになるじゃん」


「ちゃんと払うから
給料もらったらその場で払うから
なっ!それより しよう」


こんな話ししているのに
身体を求めて来た和成の常識のなさに
初めて拒否をした。


「なんなんお前
今日は帰るわ」


さっさと帰っていった和成。


バイトに出て
ふと気になったのが純香ちゃん。


少し前から左手薬指に指輪をしているが
はめて来た当時はみんなに
「どーしたの?」と聞かれていたっけ
もちろん私もその輪の中にいた。


「彼氏にもらったんですぅ」
とニコッと微笑む純香ちゃんは
とても可愛かった。


まさかそれじゃないよね?
まさかだよね?
そんな偶然ないよね?


それから純香ちゃんと
和成の様子ばかり気にしていた。


彼氏とのことを相談にはのってるけど
それだけの関係だと言っていた
彼氏のことも顔見知りだと。。。


でも何だか怪しいのかも?
私の思いすぎなのか。。。