「上条くんと、一緒に住むの…?」
「そう、二人で住むんだよ」



上条くんと二人…それって、つまり…



「ど、同居…!?」



驚きのあまり両目を見開きながら上条くんを見つめてしまう。



どういうこと?
同居って、大丈夫なの?



「バレたらダメなんじゃ」
「大丈夫。バレたところでなんとかなるよ」



どうしてそう言い切れるのかはわからなかったが、上条くんは自信ありげに笑う。



「どうして同居なんて…」



「だって、俺たちはもう婚約者同士だよ?
なら同居…っていうか同棲だね。


同棲するのが普通なんだよ」



「同棲…」



聞きなれない言葉。



明日から上条くんと同棲することになるなんて、全く想像できないしまだ信じられない。