「そんなに恥ずかしかったの?」 その言葉に対し、こくりと頷く。 そんな私を見て、クスッと小さく笑って、また私と向かい合って蓮くんは座った。 それからしばらくの間、静かに勉強をする私たち。 それで私もようやく落ち着くことができ、勉強に集中できた。 そこまでは良かったものの……。 「……あれ…?」 数学が苦手な私は、難問にぶつかってしまったわけで。 何度やり直しても答えには辿りつかず、途中でつまずいてしまう。