「……頬、熱いね」 頬を優しく撫でられる。 その手つきは優しくて、どこかくすぐったい。 「れ…蓮くん……」 「どうしたの?」 「その、すごく恥ずかしくて…」 ぎゅっと目を閉じ、訴えるように蓮くんに助けを求める。 お願いだから、伝わってほしい。 心臓が壊れるんじゃないかってくらいうるさい。 「…仕方ないなぁ」 どうやら伝わってくれたらしく、最後に頭をぽんぽんされて蓮くんが離れてくれた。 それでも熱は中々冷めないから、手で顔を仰ぐ。