「…恥ずかしいの? 顔真っ赤だね、可愛い」 小さく笑う上条くんには余裕しか感じられなくて、私ばかりがかき乱されてる。 こんなにドキドキするのも、全身が熱で帯びるのも、初めてだ。 「次は、菜穂からだよ」 上条くんはまた、慣れたように私の名前を呼ぶけど私は慣れない。 どうしても耐えられなくて首を横に振る。 「ダメだよ、約束したんだから。 ほら、目開けて?」 そんな私を誘導するかのように、優しく声をかけられるから、それに従ってしまう。