「は?僕のこと忘れたの?」

この声は!
「え!?
もしかして爽?」

「そうだよ。僕が辞めてから約1年しかたってないんだから普通わかるでしょ」
と冷たい視線を送ってくるのは、去年、高校入学してすぐに辞めてしまった小学生からの幼なじみ、藤白 爽だ。

前髪が伸びていてわからなかったが声ですぐにわかった。

「ごめん
てか、何でここに?」

「たまたま隣の部屋に引っ越してきただけだから」

「は!?」
突然のことで頭がついていかない。

「うるさいなぁ。もういいでしょ、挨拶しにきただけだし」
とだけ言って爽は隣の部屋に帰っていった。