「だれ?それ…」
スマホを指さす。

「べつに
誰でもないよ」

「へぇ、俺に嘘つくんだ
まぁいずれわかることだけど」

「まだ夕飯食べてないんでしょ?しょうがないから作ってあげるよ」

「…あっありがと」

トントンとテンポの良い音が響く。


手際が良いので15分程度でずらりと料理ができた。

「爽って料理できたんだね」

「学校辞めてから料理してたからね」

オムライス、オニオンスープが並べられた。

「わぁ!美味しそう!」
私はさっきの複雑な気持ちに反して、うれしい気持ちになった。
久しぶりだもん、人の作った料理食べるの。

「大袈裟だよ、はやく食べな」

夕食は二人で雑談しながら、もくもくと食べていた。