総長さんが甘やかしてくる③



――戦う?


「仮に宗吾がユウちゃんの味方だったなら。力強い」


燐さんの考えは、わたしには想像もできないもので。いったいどうすればそんな思考になるか理解できない。


「……『迎えに来る』って。言ってました」


宗吾さんは、わたしを、ここにずっと居させるつもりはない。


「きっと、またあの家でわたしがいびられているのを嘲笑うつもりです。わたしをストレスの捌け口にするに決まってます」

「ユウちゃん。ちょっと愁と二人にしてくれる?」


燐さんの言葉に、愁さんと目を見合わせる。


わたしの話をしているのに、どうして?

愁さんも、意図がわからない様子で燐さんに視線を向けた。


「わたしが聞いちゃマズイ話、するんですか」

「んーん。別に秘密にするつもりないよ。ただ、ショックなこと言うから。そんなの聞きたくないかなって」


燐さんの言葉に、拳をギュッと握る。


「聞きます」

「おい、ユウ……」戸惑う愁さん。

「ちゃんと、聞きます」