総長さんが甘やかしてくる③



どんな環境でわたしが育ったか。

それを、ゆっくり二人に伝える。


話し終えたとき、

愁さんが自分のことのように辛そうな顔をしていた。


一方、燐さんは――。


「終わり?」


とても冷静だ。


「はい」

「一つ聞いていいかな」

「どうぞ」

「ユウゴってやつのこと。詳しく教えて」

「え?」

「ユウちゃんの親戚の兄弟の、弟の方」


それは、とても意外な質問だった。

宗吾さんでなく優吾さんに触れらるとは思いもしなかったから。


「あまり話せることはないです。さっき言ったとおり宗吾さんと違って大人しい人で。そんなに話したことがありませんから」