「書いたやつが消したのか?」
「そう考えるのが妥当だけど、それが本人の意志によるものか。第三者に消すように言われたかは、わかんないよ。そいつのSNSアカウント調べたら男子学生だった。偶然居合わせた客かな。そいつを口止めできるとしたら、きっと……」
「金か?」
「うん。遊びたいざかりの、夜にファミレスにいるような学生なら金に食いつくのも説明がつく」
お金で目撃情報が消えてしまうなんて、恐ろしい話だ。
これが仮に誘拐事件だったらと思うとゾッとする。
「ちゃんと口封じられたならいいけど」
「そうだな」
どういうことかわからないでいると、
「そいつが別の誰かに情報売らないとも限らないしね」と燐さんが補足した。
「消えたことで返って目をつけられなきゃいーけどな」
「可能性は捨てきれないけど。そこは考えても仕方ないや」
燐さんと愁さんの話を理解するのが精一杯で、入っていくことができない。
「ここでユウをかくまってることが世間にバレるのも。時間の問題か」
――!
「そうだねえ」
「だったら。ユウどこに隠す」
二人は、わたしを守ろうとしてくれている。


